米国防総省、UAPファイル第6弾72点を公開 1952年の音声記録と「ワープ航法」研究37本
米国防総省が2026年9月18日、UAP資料公開プロジェクト「PURSUE」の第6弾として72点の資料を公開しました。1952年に米空軍のUFO調査責任者が語った約1時間の音声、中東と太平洋で撮影された赤外線映像、ワープ航法や反重力を扱った国防情報局の研究文書37本などが含まれます。
米国防総省(Department of War)は2026年9月18日、UAP(未確認異常現象)資料の公開プロジェクト「PURSUE(大統領によるUAP遭遇の封印解除・報告制度)」の第6弾として、72点の資料を公開したと発表しました。内訳は動画15点、文書56点、音声1点で、記録の年代は1952年から2025年に及びます。資料はいずれも war.gov/ufo で公開されています。
国防総省「追加公開は継続する」
発表は、国防長官付き広報担当のショーン・パーネル報道官名義で出されました。パーネル報道官は「本日、国防総省はPURSUEの一環として、機密指定を解除したUAPファイルの第6弾を公開する」と述べ、「国防総省と関係機関は次回の公開に向けて現在も作業を進めている」として、今後も順次公開を続ける方針をあらためて示しています。本サイトでも既報のとおり、PURSUEによる公開は2026年5月8日の第1弾から続いており、今回で6回目です。
目玉は1952年の音声 空軍調査責任者が「20%は説明がつかない」
今回もっとも注目されているのが、1952年3月に録音された約1時間の音声記録です。話しているのは米空軍のUFO調査を率いたエドワード・ルッペルト大尉で、調査体制の立て直しについて説明しています。ルッペルト大尉は当時までに約800件の事案を再検討し、技術的な分析を経てもなお約20%が説明できないまま残ったと報告。目撃はロスアラモスやオークリッジといった機微な施設の周辺に集中し、「音を立てない高速飛行」「レーダーで時速1000〜3500マイル」といった特徴が繰り返し現れたと述べています。音声の中で大尉は「およそ20%は、非常に信頼できる人物による非常に良質な報告であり、まったく結論を導き出せない」と語っています。
2025年・中東の赤外線映像 球体6個が時速480マイルで方向転換
映像資料では、2025年に中東で撮影された赤外線映像が公開されました。米軍のプラットフォーム上空に小さな球体6個が現れる内容で、米中央軍(CENTCOM)はこれらの物体について「機敏」で「頻繁に方向を変える」と評価し、推定速度を時速約480マイル(約770km/h)としています。このほか、2023年にインド太平洋軍(INDOPACOM)が提出した、雲と海の上を飛ぶ小さな白い物体の映像も含まれます。歴史資料としては、1952年7月2日にユタ州トレモントンで撮影され、空軍のUFO調査「プロジェクト・ブルーブック」が海鳥の可能性が高いと結論づけた有名なフィルムも公開されました。
37本は「ワープ航法・ワームホール・反重力」の旧研究文書
今回の72点のうち37本は、すでに一度公開されたことのある国防情報局の参考文書(DIRD)です。2008年から2012年まで運営された「先進航空宇宙兵器システム応用計画(AAWSAP)」が外部に発注した研究報告で、ワープ航法、ワームホール、反重力、負の質量による推進、光学迷彩といった理論的なテーマを扱っています。2010年の1本は「異常航空宇宙システム」による人体への影響とされる事例を分析したもので、皮膚の発赤、脱毛、放射線障害が疑われる症状などが記録されています。ただしこれらはあくまで理論研究の委託報告であり、実物の装置を分析したものではありません。
NDA解除の対象も拡大 ただし「地球外の証拠」はなお確認されず
公開の4日前にあたる2026年9月14日、国防総省は秘密保持契約(NDA)に関する法的免除を出し、現職・元職員がこれまで機密扱いだったUAP関連情報をPURSUE側の担当者に開示できるようにしました。本サイトが既報の2026年7月31日付メモに続く措置で、証言を集める制度面の整備が進んでいる形です。一方で、これまでに公開・検証された事案の中に、地球外の技術であることを裏付ける証拠は確認されていないというのが米政府と分析側の一貫した立場です。1952年の音声、中東と東シナ海方面の新しい映像など、説明がついていないまま残されたファイルも複数あります。
編集部注:本記事は国防総省の公式発表および複数の報道をもとに編集部がまとめたものです。公開資料の存在は政府が認めたものですが、個々の事案について地球外起源を政府が認定したという事実はありません。
出典: EarthSky / 米国防総省(PURSUE) (本文は同出典の報道内容を編集部が要約したものです)
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