【特集】米政府のUAP機密解除「PURSUE」まとめ 第1弾〜第4弾で何が公開されたか
2026年5月に始まった米政府のUAP資料公開プロジェクト「PURSUE」は、7月10日の第4弾までに数百点の文書・映像・音声を公開しました。日本周辺で撮影された映像も含まれる一連の公開内容を、編集部が時系列で整理します。
PURSUE(Presidential Unsealings and Reporting System for UAP Encounters=大統領によるUAP遭遇事案の開示・報告制度)は、トランプ大統領の指示を受けて国防総省が主導する省庁横断の資料公開プロジェクトです。公開資料は専用サイト「war.gov/UFO」で、機密取り扱い資格がなくても誰でも閲覧できます。
第1弾(2026年5月8日):161点を一挙公開
最初の公開では約161点の資料が公開されました。1947〜68年のFBIファイル数百ページ分に加え、赤外線カメラが捉えた近年の目撃記録、軍の内部メモなどが含まれます。地域も米国西部上空、2022年のイラク、2024年のシリアでの閃光報告、アフリカ、UAE、ギリシャと多岐にわたります。1969年にアポロ12号が着陸した月面から撮影された写真には、複数の物体のようなものが写っていました。この中に日本周辺で米軍が撮影したとされる映像も含まれ、赤外線カメラが3つの光る物体が連なって移動する様子を捉えています。
日本政府の反応(5月11日)
木原稔官房長官は5月11日午前の記者会見で「私も公表された映像は確認した」と明かしたうえで、「まだ初見なので、よく分析していきたい」と述べ、評価については判断を避けました。あわせて、空中における識別不能の物体について「米国等と緊密に連携しながら、重大な関心を持って平素より情報収集・分析を行っている」と説明しています。
第2弾(5月22日):イラン上空の編隊、アポロ12号の緑色の球体
第2弾では222点の文書に加え、51点の音声記録と40点以上の動画が公開されました。2022年にイラン上空で記録された4つのUFOの編隊飛行や、アポロ12号のミッション中に報告された緑色の球体などが話題となりました。
第3弾(6月12日):「母球」から放たれる赤い球体
第3弾は文書53点・画像10点・動画6点・音声3点で、CIA、FBI、NASA、国防総省などの資料が含まれます。2023年に連邦法執行機関の職員5人が地平線上に奇妙な球体を目撃した事案の報告書のほか、AARO(全領域異常解決室)のジョン・コスロスキ所長による、オレンジ色の「母球」がより小さな赤い球体を放出したとする報告が注目を集めました。同報告では、報告された現象のうち約40%が合理的な説明のつかない未解決事案として残っているとされています。
第4弾(7月10日):核施設上空の無音の物体
第4弾は文書14点・動画19点・音声4点・画像3点の計40件で、国防総省、NASA、CIA、FBI、エネルギー省の資料が対象です。2015年9月にテキサス州の核兵器施設パンテックス上空で、警備要員が双眼鏡で追跡した物体は「音を一切出さず」「推進装置らしきものも見えない」まま北へ移動したと報告されています。2019年の事案では、飛行歴28年の軍パイロットが「28年間で見たことのない飛行特性の物体だった」と証言。最新の事例としては、2025年に黄海・東シナ海上空でセンサーが捉えた現象も含まれます。
内部告発者のNDA免除(7月21日)
資料公開と並行して、トランプ大統領は7月、UAP情報を持つ元政府職員・契約業者が過去の秘密保持契約(NDA)に縛られずAAROやPURSUE担当者に証言できるよう指示しました。ただし政府高官は、これは「機密解除の指示ではない」とし、公の場で語ることは従来の手続きに従う必要があると強調しています。
それでも「宇宙人の証拠」は出ていない
一連の公開について、米政府は地球外の存在との接触を示すものや、地球外の存在が地球を訪れたと信じるに足る根拠は含まれていないとの立場を維持しています。国防総省も、公開されているのはあくまで「未解決の事案」の記録だと説明しており、資料の多くは説明がついていないという事実そのものを示すにとどまります。国防総省は今後も追加の公開を続ける方針を示しており、本サイトでも続報を追っていきます。
出典: 米国防総省 war.gov/UFO(各社報道をもとに編集部まとめ) (本文は同出典の報道内容を編集部が要約したものです)
コメント (0件)